彩の国シェイクスピア・シリーズ『ヘンリー八世』の上演
2020年3月、公演予定だったが中止となった
新型コロナ拡大のため、2020年2月下旬頃から予定されていたコンサートや舞台などの公演が全国的に一斉に中止に追い込まれました。
「ヘンリー八世」は、さいたま芸術劇場で2月14日から開催されたものの、途中からは休演、中止に。その後の地方公演は全て中止となりました。
大阪公演を確保していたので、残念ながら観劇することは叶いませんでした(T_T)
2020年7月、衛星劇場で放送
公演中止となったためか早い時期にTV初放送へ。
衛星劇場は有料チャンネルなので、この放送の時にだけ入りましたよ💦
もちろん放送は観ました。
ただ、もともと観劇は劇場で観たい派✨
映画は映画館で観たい派✨
ライブは生参戦したい派✨
なのです、私。
テレビ放送は、例えば個々にアップになるので見やすいといえば見やすいのですが、なんだかこう舞台を観ているという気分にはなれないというか・・・
その場で伝わる空気感とか迫力などが感じられず、なんだか面白さに欠けたように感じてしまいました。
2022年再演決定!
彩の国さいたま芸術劇場 9月16日~9月25日
愛知公演 9月30日~10月2日
大阪公演 10月6日~10日9日
北九州公演 10月14日~10月16日
宮城公演 10月22日~10月24日
大阪公演で4日間5公演と本数は多くは無かったけれど、再演は素直に嬉しいです✨
私は10月8日のマチネに行って参りました。
シアタードラマシティ
2022年10月8日 11列43番 12:00~
キャスト・スタッフ
演出:吉田鋼太郎
作:W.シェイクスピア
翻訳:松岡和子
出演:
ヘンリー八世:阿部 寛
枢機卿ウルジー:吉田鋼太郎
トマス・クランマー:金子大地
キャサリン:宮本裕子
アン・ブリン:山谷花純
バッキンガム公爵:谷田 歩
ノーフォーク公爵:河内大和
他
あらすじ
舞台は16世紀の英国王宮。ヘンリー八世(阿部 寛)の寵愛を受け、出世のために策略をめぐらす高慢な枢機卿ウルジーは王侯貴族たちの非難の的になっている。ある晩、ウルジーが催す晩餐会で王は王妃キャサリンに仕える女官アン・ブリンに心を奪われる。王は王妃との結婚を無効にしようと離婚裁判を起こすが、宗教や複雑な国際問題が絡み、歴史的な問題へと展開していく——
感想
やっと、やっと生で観劇できました!
テレビ放送では感じられない生の舞台の熱量と迫力は比ではない!ことを再認識しました。
あっという間にその世界観に引き込まれてしまった✨
凄い!!
「英国王室史上、最もスキャンダラスな王」のヘンリー八世。
6度も結婚し、処刑を繰り返す残虐な暴君、と紹介されています。
シェイクスピアの作品では、そこまでの暴君っぷりは表現されていないようですが、めっちゃ嫌な奴(笑)であることはよくわかりました。
ウルジー卿を信頼しきっており、他の公爵たちの話が耳に入らない様子。
策士ウルジーの罠に落ちた公爵が反逆罪で捕らえられ処刑されます。
ヘンリーには知らさずウルジーが勝手に国民に重税を課したりもします。
普通だったら、そんなことできないでしょ!と思うのだけれど、ウルジーのことを信頼しきっているヘンリーは何も気づきません。
王妃の申告によって重税が発覚したらしたで、自分も知らなかったんですぅぅぅぅぅ、なんて芝居をヘンリーの前でする。それで、知らなかったから仕方がないですむなんてことが、なんでまかり通るんだ!とウルジーにイラつく観客(私w)
ウルジーにはイラつくけど、そんなことも気づかないで踊らされているヘンリーは王の資格ないだろ、とこちらにもイラつきました(笑)
でも、ウルジーはとっても悪い奴なんだけど、吉田鋼太郎さんの演じるウルジーはどこか憎めないキャラなんですよねw
ちょっとお茶目だったりw
やってることは汚いんですけどね(笑)
阿部寛さんは、存在感ある佇まいが素晴らしいです。
いかにも王!って感じ。
過去にも蜷川さんの舞台で何度か拝見してます。
道元の冒険/シンベリン/ジュリアス・シーザー
映像が多い役者さんではありますが、舞台映えもしますし好きですよ。
古典はよくお似合いですよね、その風貌からも。
ヘンリー八世の「なんやこの王様、大丈夫か」(笑)っていう存在感がありました。(褒めてますw)
結果、思ってた以上にめちゃくちゃ良かった舞台作品でした。
面白かった~~✨
あっという間に別世界に連れ去られた3時間でした!
テレビでさらっと観た時は、面白いのかな、これ。
なぁんて思ってしまいましたが、ごめんなさいm(__)m
面白かったです。
これだから生の観劇はやめられないですね。
テレビ画面から受ける印象や感想は、生で観劇した時に受けるものと全く異なりました。
「舞台」って、敷居が高いのでなかなか行けないという話もよく聞きます。
確かにチケット代はお安くありません。
公演日数が少なく、キャストが売れっ子の役者さんだったり、人気の劇団なんかもチケットの入手は難しくなります。
でも、やはり生でこそ、その場にいて、同じ場所でその熱量を直に感じるからこそ得られる感動や感激ってあると思うんですよね。
だからこそ、私はやめられないのです(笑)
コロナ禍によって、”普通に、予定通りにできる”というのが当たり前ではないと痛感させられました。
だからこそ余計に、行ける環境にあるなら今行っておきたい、と強く思うようになりました。
そうしてまた観劇沼から出られなくなっていくんですね・・・(笑)